内浦湾沿岸部は、北海道と本州を結ぶ縄文文化の交易路です。平成13年に北海道遺産に認定されたこの地方の遺跡群には、その特性がよく表れています。
 南茅部町では精巧な漆塗り製品が多数出土されています。
 伊達市では縄文時代の貝塚やお墓の様子を再現するなど、遺跡を活かした町づくりの取組みが進められています。



 内浦湾沿岸部には多数の遺跡が点在しています。
 とりわけ有名なのは南茅部最大である大船遺跡です。
 この遺跡は5000〜4000年前の縄文時代中期の遺跡です。平成8年の発掘調査では、竪穴住居96軒、食料を保存する貯蔵穴や、お墓など土坑64基などが発見されています。かなり大規模な集落であったようで、出土した遺跡も多く、個体土器360点を含む約18万点が発見されました。マグロやクジラの骨、オットセイの牙など、当時の食糧事情が窺い知れるものも発掘されています。


 

 大船遺跡の特徴は竪穴住居の規模が通常のものに比べて大きいことにあります。通常の竪穴住居が地面を50cm前後掘り下げて作られているのに対して、大船遺跡では深さ2m以上のものまであるのです。



 伊達市の代表的な遺跡には北黄金貝塚があります。
 国内最大にして最古の水場の祭祀場などが見つかったこの遺跡は、6千年ほど前から数千年に渡って生活を続けてきた縄文人の足跡を知ることができます。
 5つの貝塚と住居跡、お墓等から多数の縄文人の人骨、石器、土器・骨角器などの工芸品が発掘されました。
 昭和62年に国の史跡に指定され、平成13年には史跡公園施設として整備され、現在は遺跡の見学や学習の場として公開されています。この公園内には貝塚や竪穴式住居が復元されているので、古代の人々の暮らしを偲べます。
 毎年9月上旬に開催される「縄文まつり」では、古代の食生活をなぞらったエスニックな料理を味わえるレストランや、縄文時代の体験コーナーなどがあります。縄文土器の野焼きや、木で作った弓矢の射方、古代神々との交信と信じられていたシャーマンの儀式など、体験型のイベントなので、楽しみながら当時の文化を学ぶことができます。


 

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