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作者紹介
SHIMA
1960年、北海道生まれ。スズメの声で目を覚まし、雪上の野ウサギの跡を追いかけていたていた少年が、就職後に町中に住み、動物を見たいと双眼鏡を手にたのがきっかけで、不思議な野鳥にのめり込んでいく。

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 ■第12話

 千歳市にも冬の使者、オオハクチョウがやってきました。これからどんどん、北からやってきますが、彼らのほとんどは、雪が降り、水面に氷が張る前に南下していきますが、一部はこのまま冬を越します。

オオハクチョウ

 「鳥目」という言葉から野鳥たちは夜は移動しないと思われている方もいらっしゃるようですが、夜もしっかりと飛んでいます。
 少し青白い空に、真っ白いオオハクチョウが編隊を組んで飛んでいくのを見たことがありますが、本当に幻想的で素晴らしくきれいな色彩ですので、夜、歩きながら鳴き声が聞こえたら夜空を眺めてみてください。

長都沼のオオハクチョウとヒシクイ

 画像は、長都沼と言われているところなのですが、画像にはオオハクチョウと共にヒシクイというガンの仲間も写っています。
 千歳市には新千歳空港があり、国内、国外からの航空機と搭乗客が中継地としていくハブ空港を目指しているようですが、野鳥の世界もこの周辺は「ハブ地」(?)となっています。
 しかし最近、様々な事情によって野鳥たちが「ハブ地」として利用できる場所が減ってきています。
 また、少なくなってきた「ハブ地」も農業被害との関係が問題になってきています。
 個人的な考えですが、野鳥たちが羽を休める土地が限られるようになって、ますます彼らが限られたスペースに多く集まるようになり、餌も限られ、ますます影響が大きくなっていっているように思います。
 そのため、「ここだけを残して、野鳥のために整備すれば良い」ではなく、小さなスペースでも多くの箇所に野鳥が羽を休める土地を残すことが大切なように思います。
 一箇所に多くが集まることによって、野鳥たちにとっても伝染病などで一気に絶滅に近づく危険も出てくるのですが、そのためにも多くの中継地が大切だと思います。

(続)

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