「藤吉 裕和の山の中から子ども達に向けて」


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「おっちゃん」と「山の中」をキーワードに、昆虫の家の紹介から設立のいきさつ、現在の活動をご紹介します。

作者紹介
藤吉 裕和
1973年4月26日、北海道常呂町産。地元の高校卒業後、家業の農業を後継しながら通信情報系フリーライターをする。その後、離農し網走のOA機器修理職を経て現在建設会社勤務。常呂町在住。

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■第30話

■2つの受賞とつれづれと

 いつもなら、季節の事から書き始める私のスタイルを、今回はチョビット変えてみます。今回は嬉しい話が2つ飛び込んできたので、あわてて差し替えてみました。なので、いつもの言い回しとは違う文体になっておりますが、まぁ、時にはこんな回もいいのかなと思っています。

 またまた大きなニュースが入ってきました。
「地域づくり総務大臣表彰」に選ばれたとのこと。もう1つ、北海道開発局の「わが村は美しく−北海道」人の交流部門で銅賞に選出されたとのこと。昨年度の国土交通省の「手作り郷土賞」やおととしの「地域づくり誌・ホームページコンテスト」など、ここに来て続々と表彰される事が多くなりました。
 これは、本当に、志を持って1人で行動をしていた創始者の滝沢さん。滝沢さんの姿を見て関わっていった地域の人々。土日の休みを利用して常呂町内外を問わず多くの方々がボランティアでやって頂いている施設維持活動。もちろん、会員として支えて下さっている多くの方々、企業、団体。イベントの時に大きな差し入れをして下さる方々。誰1人として欠けては成し得なかった事が評価されての事だと思います。
 口の悪い事務局長をはじめ、豪快な人々に圧倒された方もいるでしょうし、逆にこの言葉の悪さから遠ざかっていった人もいるのも事実です。しかし、新たに活動に参加してくれている方もいます。北見の学生達も毎年新たな面々が積極的に手伝ってくれています。事務局長に怒られながらも、それでも次回の行事などには手伝ってくれています。
 たくさんの人々の、思いや行動、長年にわたる夢への実現。大人達の秘密基地。そして、その延長に輝いて見える子供達への未来や思い。そんな昆虫の家は、いろんな賞を受賞しても、何も変わらず、子供達の元気な声とおっちゃん達の笑い声が、吉野の山々に響いていることだと思います。
 「申請書の書き方が良いんだ」というように言われます。でも、今回の「わが村は美しく運動−北海道」は若原事務局長が書きました。地域づくり総務大臣表彰は常呂町役場で作成しました(申請書には、藤吉節のパクリが多々見られますが・・・これはこれで良しとしましょう)。誰が書いても、このように認めて頂けるということは、活動自体に何らかの意味があるということ−−−そんなふうにちょっとだけ自信を持つことができました。
 おっちゃん達も、だれも迷っていない訳ではなく、みんなそれぞれ「これでいいのかな?」や、「このままやっていけるのか?」などと漫然とした不安が漂っていることがあります。支えて下さっている会員が減ってきていること。これも原因の一つでしょう。
 昆虫の家の活動は、実際に参加してみないと「その味」はわからないと思います。たくさんの人に参加してもらえたらと思います。そして、それぞれの特技や思いを、子供達と共有しようではありませんか。

土日のボランティアのおっちゃん達

 さて、どこに何の申請書を出しているか、私は把握しています。私の出した申請書はあと1つ。でも、この申請書は文字数オーバーなためきっと選外でしょう。あと1つは映像作品。こちらも、たった3時間で作った突貫作品。こちらもきっとダメでしょう。いつも、事務局長が持ってくる申請書類は締め切り1週間前といったものが多いです。もうちょっと早めにくれれば、もっと良いものができる?いや、それはないでしょう。何せ、せっぱ詰まらないとやらない性格の私ですから、これぐらいの緊張感が良いのかもしれません。
 入選したことを、良く扱ってくれるフリーペーパーの記者さんと、北海道大手新聞社さんの記者さんに連絡しました。フリーペーパーの記者さんはすぐに連絡をくれて、詳細な概要をお知らせしました。これ以外の報道関係にはお知らせはしませんでした。広報の私の仕事としては、多くの媒体にお知らせを流すこと。色々な事業の案内や先日の手作り郷土賞の事も道内ほとんどすべてのテレビ局、新聞社に情報として流しましたが、やはり全く取り扱っては頂けない状態。北海道大手の新聞社さんも、事業の案内などはなぜか「網走版」にしか載せて頂けません。昆虫の家は北見に近いのに募集案内は「網走版」なのです(載せて下さるだけありがたいのですが・・欲はつきないものです)。
テレビ・新聞が介入することを好まないおっちゃん達もたくさんいるのですが、私の仕事は、昆虫の家の活動を少しでも外部に伝えること。それぞれの仕事の分担としてきちっとやりたいとは思っています。多くのメディアが取り扱わないという事は、大勢にこのような活動をお知らせする必要性が無いと判断されているということでしょう。そういえば、年末あたりから昆虫に家の活動に密着(?)すると言っていた某テレビ放送局がありましたが、結局は「年越しの集い」の開催中一度も顔を出さなかったそうですし・・・。さぁ、この状態を少しだけでも打破するためには、いったいどうすっべかなぁ。
 でも、行事に参加してくれた全国各地からの子供達。そして、その保護者の皆様。全国各地から集まってきたスタッフ達。私の広報の仲間は全国に散らばっています。んまー、そのうち、長いこと時間がかかるけど、北海道の山の中で、はたから見ると「ばかげている」とも思えるような活動をしている集団がいるって事、ちょっぴりと知られるようになるんじゃないかなぁ。
 ↑こういう事を書くから、より一層、目にしたメディアの方々が「取り扱うもんか!」と思っているかもしれません(失敗)。
 表彰式が2つあります。忠津理事より私も同行するようにとメールが来ていました。口の悪い事務局長が言った言葉が、私の所属する会社に波紋を投げかけております(サイズで言えば小規模津波という所です)。そんなこんなで、平日の表彰式にお休みを頂けるのか・・・こちらも状況的には難しいといった所でしょうか・・・。

この山の中で熱い活動が行われている

 とりあえず、素人広報の戦いはまだまだ続くのでした・・・。
なるようにしか、ならないもんね。自分のできる範囲で、一生懸命やってみようっと。

 

(続)

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