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作者紹介
みやび
生まれも育ちも北海道の、チャキチャキの道産子。
「雪が積もれば歩くスキー、雪が溶けたらフライフィッシング」といった具合に一年中遊び呆けている困り者ですが、これらの遊びを通じて「自然の素晴らしさ、大切さ」を学ばせて貰っている気がします。
近頃はコンサドーレ札幌の試合観戦にハマり、休む暇なく遊んでいる三十路男です。

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■第9話

 札幌市と喜茂別町の境界線。中山峠のすぐ横に立つ蓬莱山は、雪山登山の気分が手軽に味わえる良い山です。
 「道の駅・望羊中山」の駐車場から蓬莱山山頂まで1時間ちょっとのスキーハイク。雪に埋もれた林道が山頂まで続いているので、ルートを見失う心配も有りません。

 1月〜2月は雪がフカフカで歩きづらいのですが、手付かずのバージンスノーに自分だけの足跡を刻みながら踏み出す爽快感は格別。
 両手を広げて背中からダイブすれば、雪が羽毛布団のように柔らかく受け止めてくれます。
 雪の柔らかさに身体を預けて日向ぼっこをしていると、本来は冷たいはずの雪に温もりを感じる、そんな妙な錯覚を覚えてしまうのです。

 木の枝は霧氷と雪に覆われて、白い花を満開に咲かせているようです。
 青空の下、陽光を受けて輝く木々の姿は標高が高い場所ならではの景観を作り上げ、ハイカーを手招きします。
 自由気儘に歩き廻る、霧氷の国の小旅行へと。

(続)

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