大谷地恋太郎の地方記者日記

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作者紹介
ペンネーム:大谷地恋太郎
日本各地を転々とする覆面記者。
取材中に遭遇した出来事や感じた事を時に優しく、時に厳しくご紹介します。

(以下は大谷地氏とは関係ありません)

宮坂 寿美雄(1894-1960)
長野県上諏訪町生まれ。2歳の時に北海道へ入植、1917年(大正6)建設業界入り。1922年(大正11)独立し宮坂組を創業、釧路港の埋め立てや十勝大橋の建設などを行う。1947年(昭和22)道議会議員に初当選、3期12年務めると共に初代帯広建設業協会会長、帯広商工会議所会頭、十勝信用組合理事長などを歴任した。

■地方記者日記121
 座骨神経痛
by大谷地恋太郎

 昨年の夏頃から、ジョギングをする度に、右臀部下に違和感を持つようになった。
 要するに、おしりの右部分の付け根のところだ。痛みというよりは、張りに近い。
 毎回感じるのではないが、次第に頻度が多くなってきた。ジョギングをスタートさせて、しばらくすると、張りが出て来る。おかしいなあ、と思いつつ、ジョギングを続けていた。
 そして次第に、張りの場所が、臀部下から、右足の太ももの裏に広がってきた。痛みというよりは、締め付けられるような感覚だ。しかも、走っていない時は感じない。
 これまでもジョギングでけがをしたことはよくあるし、休んだり、ストレッチをしたり、マッサージを受けたりして、大体は治してきた。怪我の多くは、炎症の範疇に入るもので、休めば治るという確信があった。
 しかし、今回の右臀部の張りはなかなかよくならない。
 インターネットや雑誌などで調べても、よく分からない。アイシングもしてみたが、効果があるとは思えなかった。
 そんな時、あるホームページを見ていて、ハッとした。
 座骨神経痛の症状にそっくりなのだ。臀部から太ももに広がる違和感。ただし座骨神経痛の多くは、相当の痛みがあると言い、私の場合は、張りでしかなかった。
 しかし、張りがひどくなってきて、ついに病院に行くことにした。
 症状を医師に述べて、レントゲンを撮った。
 医師の見立てはこうだった。
 症状は座骨神経痛。
 原因は椎間板の圧迫と、軟骨の突出で神経を刺激し、それが臀部と太ももに張りとなって出てきている、という。
 しかも、この軟骨の程度は、今から十五年前から二十年頃前に次第に形成されていったものだともいう。
 その時期と言うと、私が本格的なジョギングを始めた時期と重なっている。やはりジョギングのせいなのだろうか。
 ジョギングが原因だとすると、考えられるのは、ジョギングの際に着地する膨大なエネルギーが、足首や膝の関節で、本来なら吸収されるべきところが、吸収されず、椎間板を襲ったということなのだろう。
 早速治療が始まった。もちろん、すぐに治るというものではない。長い間の治療が必要なのだろう。かと言ってジョギングをやめる気はない。回数は減らすが、走る。
 病院での治療方法はこうだ。病院に設置された治療室のベッドに横になって、椎間板の圧迫を除去するために、牽引機で体を引っ張るのだ。引っ張ったり、戻したり。二十分の治療を受けた。
 そして神経を正常に戻すというカプセル状の飲み薬ももらった。
 その初診以来、三日に一度、その病院に行くようになった。もう一カ月たつ。
 最初はどうなるのか、と思いつつ通院していたが、ここ一週間は、ジョギングをしても、何の張りも感じていない。つまり改善の兆候が見られたということなのだろうか。
 病院の治療室は、多くのお年寄りでいっぱいだ。交通事故で神経を痛めたという人も通院している。
 お年寄りに混じって、やや若い私は、やや肩身が狭い思いをして、きょうも治療を続けている。座骨神経痛、なんて年寄りの病気だと思ったが、よりによって自分がかかるなんて。

(続き)



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