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作者紹介
田崎保明
1954年生まれ、岩見沢市在住。
各地を転勤し、現在札幌市内で勤務しているが、岩見沢の森「利根別自然休養林」を離れがたく岩見沢から通勤している。「NPO法人利根別の森ネットワーク」事務局長、「いわみざわ花と緑の少年団」指導員など地域の環境保護活動に情熱を注いでいる。


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利根別自然休養林研究会とねけん
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■第9話 「サンヨウチュウ!?」2005.8.12

 今年の夏は比較的暑い日が多い気がする。こういう夏はクーラーのない職場を離れて涼しい森に出かけるのが一番だが、なかなかそうはいかないのが悲しい。
 今年は昆虫が流行っているとか?あちこちで展示会やらが行われているそうだ。とはいっても人気があるのはクワガタやカブトムシらしく、その他の「虫」は「無視」されているようだ。今回は利根別の昆虫の話題にする。8月に入った利根別の森を探索した。

写真1 大型甲虫ノコギリカミキリ 写真2 夏のお騒がせエゾゼミ
写真3 小翅がおしゃれなミヤマフキバッタ

 利根別の森にも、時折捕虫網を持った親子を見かけるが、大抵樹の根本をほじっているところを見るとやはりクワガタ狙いの様だ。ノコギリやミヤマはいることはいるが。数は少ないのでがっかりして帰ることが多い様だ。その点、ノコギリカミキリ(写真1)は大型の甲虫で、個体数も多いので、もっと人気が出てもよさそうなものだが、どうだろう。エゾゼミ(写真2)もなかなか立派な体格だ。バッタではミヤマフキバッタ(写真3)がおもしろい。翅が小さく、申し訳程度についているのがかわいらしい。移動範囲が狭いので地域変異が多いのだそうだ。

写真4 三笠市三葉虫特別展ポスターより

 三笠市の博物館に10年振り位に行ってみた。地元産出の立派なアンモナイトとともにサンヨウチュウの化石の特別展が行われていた。(写真4)このサンヨウチュウの化石を見ると思い出すのが、ヒラタシデムシの幼虫である。(写真5)ウーン似ている。成虫は漢字で「死出虫」で、カタツムリや他の動物の死体に集まるので、あまり好かれないと思うが、この幼虫ちょっと太古のロマンを掻き立てられます。サンヨウチュウのDNAを引き継いでいるのかしらん…と。


 

写真5 ヒラタシデムシの幼虫

 

(続)



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