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作者紹介
田崎保明
1954年生まれ、岩見沢市在住。
各地を転勤し、現在札幌市内で勤務しているが、岩見沢の森「利根別自然休養林」を離れがたく岩見沢から通勤している。「NPO法人利根別の森ネットワーク」事務局長、「いわみざわ花と緑の少年団」指導員など地域の環境保護活動に情熱を注いでいる。


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■第16話「水生昆虫」 2007.8.7

 今回はちょっと「大正池」とは離れた場所の話になりますが、7月29日の日曜日、この日は岩見沢郷土科学館友の会の行事で、今は岩見沢市となった栗沢町朝日の幌向川に親子22人とともに水生動物の観察に出かけました。さすがに子供たちは水遊びが好きで、バシャバシャ川の中に飛び込んで行き、配布した白いバットに次々と水生動物を捕獲していました。現地まで行くバスの中で水生昆虫が生態系の中で果たす役割りについて小学生にもわかるように話し、現地に着いてからは捕獲方法の説明をしましたが、とにかく「魚だー!」とか「いたいたー!」などとあちこちで歓声が上がりました。(写真1)

写真1 「親子で楽しい水遊び」

 私はみんなが捕らえ、バットに入れたものを順に見て回りましたが、さすが大人数で作業をすると色々なものが入っていて、予想以上の収穫で驚きました。その中でも私も初めてみた「コオイムシ」(写真2)が見事でした。丁度背中に卵をぎっしり背負っており、名前の「子負い虫」がピッタリというやつで、しかもこれが雄だと知ると子供たちも感心しきりでした。

写真2 背中に卵を背負った「コオイムシ」の雄

 その他では、水生昆虫の人気者「ヘビトンボ」の幼虫(乾燥品は孫太郎虫と呼ばれ、薬として市販されている。写真3)も全員のバットに入っており、カワトンボのヤゴ、ヒゲナガカワトビケラの幼虫、ヒラタカゲロウの幼虫などの水生昆虫のほか、カジカやドジョウ、オタマジャクシ、ヒル、カワニナなど実に多くの種類が確認され、この川の豊かさが実感できた。最後に動物たちを元の川に返してやり、夏休みの楽しい一日を終えました。

写真3 「ヘビトンボの幼虫」別名「孫太郎虫」
(続)



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