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作者紹介
田崎保明
1954年生まれ、岩見沢市在住。
各地を転勤し、現在札幌市内で勤務しているが、岩見沢の森「利根別自然休養林」を離れがたく岩見沢から通勤している。「NPO法人利根別の森ネットワーク」事務局長、「いわみざわ花と緑の少年団」指導員など地域の環境保護活動に情熱を注いでいる。


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利根別自然休養林研究会とねけん
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■第12話「トガリネズミ」2006.7.10

 ようやく夏らしい天気になってきた。9日は利根別自然休養林研究会主催の夏の植物観察会であった。いい陽気になったのはいいのだが、この季節は林床植物についてはやや派手さがない。第一開花している植物が少ないし、花も小型のものが多く春の賑わいとは大違いで、どちらかと言えば地味である。その中で「キツリフネ」「エゾタツナミソウ」が目に付く。
 しかし、そこは流石に夏。樹木も鬱蒼と葉が生い茂り、昆虫など動物達も活発に活動している。
 常々思うのだが、いつも歩いている森でも、入るたびに新しい発見があり、これがたまらない喜びである。今回はモグラの仲間の食虫類「トガリネズミ」の生きている姿を見ることができた。死体には時々出くわすのだが、生きている状態に出会えるのはまれである。人間がじろじろ覗き込んでいるのも気にせず、無心に何か昆虫を食べているようだった(写真1)。

無心に食事中の「トガリネズミ」


 オオアシトガリネズミのようだが、北海道にはあの小型で有名な「トウキョウトガリネズミ」がいる。「エゾ(蝦夷)→エド(江戸)→トウキョウ(東京)」という記載ミスからこんな名前がついてしまったようだが、実に紛らわしい。
 森の入り口近くには帰化植物のコウリンタンポポが花盛りである。鮮やかな色彩のベニシジミが一生懸命蜜を吸っていた。今の季節昆虫達の観察には絶好である。昨日、ウォーキングセンター近くで「カブトムシ」が採集された。クワガタは何度か見たが、カブトムシには今まで出会えなかった。8月6日(日)の「昆虫観察会」の時も色々現れてくれるといいのだが。

写真2「コウリンタンポポ」と「ベニシジミ」
(続)



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