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作者紹介
田崎保明
1954年生まれ、岩見沢市在住。
各地を転勤し、現在札幌市内で勤務しているが、岩見沢の森「利根別自然休養林」を離れがたく岩見沢から通勤している。「NPO法人利根別の森ネットワーク」事務局長、「いわみざわ花と緑の少年団」指導員など地域の環境保護活動に情熱を注いでいる。


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■第7話 「夏の森探検と藍染め体験」2004.8.10

 7月24日。この日は「いわみざわ花と緑の少年団」行事である森の観察会と藍染め体験が行われた。

 まずは、森探検。夏の森は意外に花が目に付かない。春の賑やかさに比べるとちょっと寂しいが、替わって昆虫などの動物達が活発になる。サカハチチョウも夏型のお出ましである。

写真1 サカハチチョウ(夏型)

 今年の夏は昨年と打って変わって、とにかく暑い!私の職場は「サーバコンピュータ」のある部屋にしかエアコンがない。どうにもたまらなくなり、サーバ室に仕事道具を持ち込んで一時避難をすることもある。
 愚痴で紙面(画面?)を汚すはやめて本題に戻るが、「夏坊主」と呼ばれている植物がある。我が家の高校球児は1年中坊主頭だが、この植物は春に葉が出て花が咲くのだが、実をつける頃一旦すべての葉を落としてしまう。そして秋に新葉をつけてこれは冬でも落葉せず越冬するちょっとユニークな植物である。正式な名前(和名)は「ナニワズ」という。

写真2 ナニワズ(春の花)
写真3 いわゆる「夏坊主」
状態のナニワズ

 ササの食痕について子供達に説明し、実際に丸まっているササの葉の1ケ所をカッターで切り取ったら、見事に再現できたので、子供達に受けた様で、自分達でも実際に試してみて実感したようである。

写真4 ササの食痕

 百聞は一見にしかずとはこのこと。

 夏の今頃になると、いろいろな植物が結実している。丁度ヤマグワの果実があったので、皆で味わった。現代っ子から予想外に「おいしい」という感想が出るとはちょっと驚いた。

写真5 ヤマグワ(果実)

 さて、午後からは「藍染め体験」である。これは武庫川女子大学の先生が無料提供しているアイの種子を春に子供達に配布し、各家庭で育ててきたものを持ち寄り、生葉による藍染めを体験しようという試みである。準備に予想以上に時間がかかり、手伝ってくれたお母さん方も汗だくで頑張った結果、見事に藍染め初体験ができた。

写真6 みんなで育てた青々とした藍
写真7 絹の布を染めて乾かし中

 

(続)



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