足寄町の名物、螺湾ブキは人の背丈を優に越え、その下に立つとコロポックルになったような気分が味わえます。
 近年、小型化していく傾向にありますが、それでも高さ2〜3mに達します。
 螺湾ブキは平成13年に北海道遺産に選定されました。



 コロポックルの名前を聞いたことはありますか? 聞いたことがなくとも、フキの葉を傘の様にさした小人の挿し絵を絵本で見かけた方は多いかと思います。
 コロポックルはアイヌの神話に登場する小人で、「蕗の葉の下の人」がその名の由来です。
 十勝支庁管内にある日本最大の町、足寄町にはそんな神話を思い起こさせてくれるような、大きく成長するフキが生息しています。その高さや2〜3mに達するほど。その昔は4mもの高さにまで生い育ち、フキの下を馬に乗って通ることができたそうです。群生する螺湾ブキはさながら森のようです。

 一般的なフキの高さは50cmほどです。アキタブキ(オオブキ)という種だと葉が1.5m、葉柄が2mにもなりますが、螺湾ブキはそれよりもさらに大きいのです。
 フキは生育環境に大きく左右される植物です。乾燥した場所ではさほど成長が望めませんが、山地の沢辺など水質に恵まれたところでは大きく育ちます。
 それだけで螺湾ブキの巨大さを説明することはできませんが、人々の疑問をよそに、自然の恵みを一身に受けるように螺湾ブキは天高く緑の手を掲げています。


【足寄 道の駅の名物】


↑松山千春さん等身大パネル ↑螺湾ブキソフト

 螺湾ブキは大きさだけでなく、健康食品としても人気です。他のフキに比べると繊維が約3倍、カルシウムが約4倍、ミネラルを豊富に含んでおり、繊維質にも富んだ野菜です。
 肉厚で繊維が太いですが、柔らかく、足寄ではそのきめ細やかな味を活かした商品開発を進め、町独自のブランドとして昨今話題を呼んでいます。

 足寄の道の駅には、足寄出身のフォークシンガー、松山千春さんの等身大パネルがあります。上の写真を見ていただければ、螺湾ブキの大きさがよく分かりますね。
 また、この駅では螺湾ブキを使用したソフトクリームを買うこともできます。薄緑の色合いが抹茶アイスを連想されます。お味の方は皆様ご自身でお確かめ下さい。

 

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