小樽みなとは、北の物流拠点、貿
易港として、商業都市小樽の繁栄
を支えてきました。小樽湊を守る
防波堤は、100年以上経た今もそ
の機能に少しのゆるぎもなく、貴
重な土木遺産として第1級遺産に
指定されています。

 小樽港を囲む防波堤は大きく分けて3つあります。その中でも北防波堤は、明治時代に11年もの月日をかけて建設された全長1280Mにおよぶ長大堤防です。防波堤は100年以上を経た今も機能は衰える事なく、港を荒波から守り、北海道の物流の拠点、貿易港として、商業都市小樽の繁栄を支えています。



 小樽北防波堤は「港湾工学の父」と呼ばれる広井勇氏により、当時の日本では初の技術を用いて建設されました。外国貿易の拠点という位置づけも視野に入れた国の維新をかけての大工事でした。 
 小樽築港初代事務所長であった広井氏は、わずか16歳で現在の北大(旧札幌農学校)に入学して建築学を学び、22才の時には日本にはない新しい技術の修得を求め渡米、アメリカにて数多くの治水工事に携わりました。
 当時、本州では防波堤工事があいついで失敗しており、広井氏はその原因をコンクリートの強度にあることに着眼点を置き、コンクリートの開発・研究を重ね今にいたる長大堤防の建設を成し遂げたのです。
 国際貿易港に指定された小樽港に、北防波堤に続き、その規模を遥かに凌ぐ南防波堤が完成しました。小樽は”北のウォール街”と呼ばれる程の繁栄を謳歌してます。



小樽市より赤井川方面へ続く国道を上がって行くと、山の中腹に「毛無山展望台」があります。ここからは小樽市を一望することができ、長大な防波堤の全貌も確認できます。


<<みなと資料館>>
南防波堤の付け根周辺に位置する「みなと資料館」では、小樽港建設の歴史をふりかえることのできる貴重な資料や写真などが展示されており、長期耐久性試験用のモルタルブリケット(試験供試体)とその強度の測定に使用されている抗張力試験機や、世界初と言われているケーソン製作用斜路の模型など、歴史的価値のあるものが展示されています。
 

一覧へ戻る


| 全道マップ | 会員規約 | 免責と注意事項 | 著作権とリンク | 広告募集 | お問合せフォーム | ホームページ製作|
Copyright(C) 2002 Hokkaido-club.com All rights reserved.




GO TO TOP