釧路と根室、浜中町にある霧多布湿原は「花の湿原」とも呼ばれる日本三大湿原の1つに数えられています。
 四季を通じて様々な花が咲き誇るこの湿原は「花の湿原」とも呼ばれ、人々から親しまれています。平成13年に北海道遺産との認定を受けたのも、その美しさの故です。



 霧多布湿原は釧路湿原、サロベツ原野に次ぐ国内三番目の面積を誇ります。「花の湿原」と呼ばれるここには、たくさんの高山性植物が多くの色を添えています。
 霧多布湿原の見どころはなんといっても夏です。5月にイソツツジの花が咲きだし、6月にはワタスゲが取って変わります。そして7月のエゾカンゾウが一面をオレンジ色に染めあげるのです。その美しさは何度見ても飽きることがありません。
 霧多布湿原は国の天然記念物にも指定されています。また、タンチョウなど多くの野鳥を見ることができることから、1993年にラムサール条約登録湿地にも登録されました。これも地形の変化に富み、豊かな生態系を持っていることに起因するのでしょう。
 ちなみにこの霧多布の名の由来は、アイヌ語のキイタップ(平坦な土地)です。霧の多いところということで、現在の漢字をあてたと言われています。



 風光明媚なこの湿原ですが、近年大きな問題が持ち上がっています。この湿原の周辺は民有地に囲まれているので、現在の所有者が土地を手放してしまえば、この豊かな自然美が失われてしまうかもしれないのです。この湿原を後世に残すためには、周辺部の民有地をそのまま残せるかが 大きなポイントになっています。



 1986年に「霧多布湿原ファンクラブ」が発足し、湿原周辺の民有地を借り上げるという民間による霧多布湿原の保全活動が始まりました。そして、2000年にその後を継いでNPO法人「霧多布湿原トラスト」が設立され、ナショナルトラスト運動が始まりました。


 

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