黒松内低地帯に広がる「歌才ブ
ナ林」は、北限のブナ原生林
(ブナの優占林)として天然記
念物に指定されました。北限の
地に純林状態で自生しているこ
とが学術的に評価され平成16年
に「北海道遺産」にも選定され
ました




 北緯42から43度、渡島半島の付け根に当たる黒松内町から島牧村にかけての地帯に広がる日本最北のブナの自生林。自然環境があまり厳しくないためか、ブナの木々はまっすぐ空に向かって成長しており、白っぽい滑らかな木肌の幹に緑の葉をたっぷり茂らせたブナは一度見たら忘れがたい印象が残ります。

 

 

 春の新緑から秋の黄葉、雪に覆われる冬まで四季それぞれの自然の彩りが目を楽しませてくれます。木々の若葉が芽吹く頃になると、スミレサイシンやヒトリシズカなど、林床に多くの花がきれいに咲きます。 歌才ブナ林には散策路があり、自由に散歩をすることができます。森の奥から聴こえてくる小鳥のさえずりや、新緑の香りがする風の音を静かに愉しみましょう。

 

 緑に包まれた夏が終わると、森はやわらかい色合いの黄葉で彩られます。紅や橙々、黄色のグラデーションが美しく、紅葉の名所としても知られています。冬期には、黒松内町発祥の”渋谷式かんじき”という履物をつけてブナ林を散策する「かんじきブナウオッチング・ツアー」が毎年開催されており、ブナ林の冬景色を楽しむことができます。

 

 ブナ林や黒松内の自然についてのインフォメーションはここ「ブナセンター」で。ブナ林関連の資料が展示されており、黒松内の歴史にも触れることができます。黒松内町黒松内512(0136-72-4411)

 

北限のブナ林の謎
黒松内低地帯と呼ばれる場所の以北には全くブナ林が生息していないのはなぜなのでしょう。この地域を囲む特殊な地形が、ブナが北へ進出するのを阻む原因なのか、今だ謎に包まれたままなのです。寒冷で環境の厳しい北海道の地で、なぜ暮らし易い平地ではなく山岳地帯に根をおろしているのか、これも不思議です。

 

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