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作者紹介

ほえほえ

生まれも育ちも函館、現在厚沢部町在住、いつまでいるか…(苦笑)
森林行政に携わる公務員。

日本自然保護協会自然観察指導員、森林インストラクター等の肩書きを持つ 北海道森林インストラクター会会長だが、いつ解任されるか…超不安定政権。

休暇の殆どは函館山ボランティアネイチャーガイドの活動につぎこむか、全国の森林をフラフラしている、蛇一種を見に本州への遠征も辞さないバカ、爬虫類(特にヘビ)とサトイモ科が好き



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■第1話 
オイラの職場は森林である、そして趣味の場も森林である。

趣味の場所で仕事だなんて羨ましいですね…と、人は言うが、どうしてなかなか…
様々な葛藤やジレンマ不平不満その他諸々キリがない上、その殆どが職場の状況による物なのだが、そうでは無い野外での葛藤やジレンマ(以下略)について今回は述べたいと思う。

オイラには野外で活動をする人間として致命的弱点がある、
それは…ウルシに滅茶苦茶弱いのだ、どのくらい弱いか…ウルシの側を通っただけでかぶれるぐらい弱い、嘘でも誇張でも無い、シャレ抜きで側を通っただけでかぶれるのだ、別にそう言う特異体質はオイラだけではない、ウルシの呼気にはかぶれの成分(ウルシオールやラコール)が含まれており、そのおかげでかぶれるのだが、気に中ると言った方が良い様な気すらする。

北海道に自生するウルシの仲間はヤマウルシとツタウルシ、ヌルデなどが自生するが、秋、真っ先に朱に染まる美しくも忌まわしい連中がウルシの仲間である、どいつもこいつもかぶれる厄介な連中だ、幸か不幸か北海道にはヌルデは少ないが、残念ながら(?)ヌルデのかぶれ成分は弱い、まぁ、それでもオイラはバッチリかぶれる。

ヤマウルシに関してはかぶれの成分が弱いとは言う物の、当然の様にバッチリかぶれる。
かぶれの成分が本家本元のウルシオールだけではなく、ラコールと言うよりいっそ強力な成分を持ち合わせるツタウルシなど効果覿面だ、かぶれっプリは最凶である、見ただけでかぶれる気がする、そしてまた非常に厄介なことに、日当たりの良い所なら何処でも生えており、その厄介さに磨きをかけている。

呼気については前述したが、直接接触はもとより、コイツラを伝った雨垂れでもバッチリかぶれる念の入り様だ、因みに薪として、ウルシの仲間をくべ、その煙を浴びると、全身ぶわぶわぶわぶわ〜っと、かぶれる、大抵の場合、夜に風呂に入った際か布団に入ってからだが暖まったり、酒を飲んでからだが火照ると、かぶれを実感できるはずだ、ちなみに職場の諸先輩方の話を聞く所によると、大量に煙を浴びると目も開かなくなるぐらい腫れ上がるので気を付けて貰いたい、験す際は程々にして置いた方が良いだろう。

痒くなる…炎症が酷くなるので、掻いてはいけないのだが、掻いてしまう時がある、それは…寝ている時である
寝ているから際限が無い、少々痛くなっても掻き続ける、ボリボリ掻きむしって、
朝起きたら炎症部を掻き破り両手が血塗れだったこともある、そして傷が広がり悪化する、広がった傷が痒くなり…悪循環となる。

よく免疫がついてかぶれなくなると言うが、ウルシのかぶれ自体がアレルギー反応と言うことで、免疫がつけばつくほどかぶれがパワーアップと言う何とも厄介この上ない、そして一度かぶれた人間はこの先かぶれ続ける…勘弁してくれ
実はオイラは13年前にかぶれた古傷が未だ癒えきっておらず、臑に傷有る身だったりする、写真を載せようかと思ったが、
薄汚ねぇ野郎の脚なんざ見たくもないだろうから、載せなかった。

(続)



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