クルセイダーの「北海道HOBBY BOX」


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作者紹介
クルセイダー
1974年生まれ。生まれも育ちも札幌。釣り人の定説通り(?)小学生の時、フナを釣ったのが釣り人生の始まり。
 2002年より本格的にルアー釣りを始め、現在に至る。

 

■第8話 「200匹のトラウト」


 しばらくご無沙汰しておりました。皆さん良い釣りしていますか?クルセイダーです。今シーズンは、順調に釣果が伸び8月23日の釣行で200匹のトラウトと出会うことができました。
データの消失というハプニングもあり、画像が減ってしまいましたが春からの釣行を振り返りながらお話を進めていこうと思います。

〜春(皮肉なメジャー)〜
4月とはいえ北海道の春は寒い。それでも暖かい日差しが雲の切れ間から顔を出せば、ポカポカと暖かい。
いつものように水温を測ると5〜6度しかない。ここのところ水温が8〜10度で推移していたのに、急に水温が下がっている。
当然魚の活性が下がってしまう。
水深があり、流れが緩やかなポイントを探しながら静かに川岸を歩く。
蛇行を繰り返し、倒木が折り重なるポイントを何度となく攻め続けたが、アタリすらない。
そろそろゴール地点というところで、川を分岐させるように倒木が積み重なったポイントが目に入った。
ダウンでミノーを送り込み水中にミノーが消えた瞬間にゴッゴッと、重いアタリが手元に伝わった。
流れに乗って下流へ逃げようとする。ジジッ、ジジッとドラグが小刻みに悲鳴をあげる。

慎重に距離を詰めながら岸へ引きづり上げるとなんとアメマスだった。
サイズを測ろうとベストのポケットに手を伸ばすと、どうやらメジャーを忘れたようだ。辺りを見回すと2リッターのペットボトルが落ちていた。

皮肉なことにこのボトルがメジャー代わりとなった。家に帰ってから同型のペットボトルで計測したところ37?だった。

〜ブラウントラウト〜
私の住む道央地区は、20年ほど前からブラウントラウト(以後ブラウン)が放流され生息域を広げてきた。
私がルアーを始めた3年前に初めて見たブラウンは、小さく愛嬌があったが、さすがに40センチを超える個体になると、精悍かつ獰猛な顔つきになる。去年は、釣り上げたブラウンの口を見ると魚の尻尾が見えた。ペンチで引き抜いてみると消化され白くなった15?くらいのイワナかアメマスが出てきた。つまり口に魚が入っているのにルアーを食ったことになる。かなりの大食漢だったんだろう。
私の中では少し流れの緩い倒木などの根に入り、じっと流下する餌を待っているブラウンのイメージがある。
この日もそうだった。

それは春先に良く通った川でのこと。倒木と藻が折り重なるようになったポイントにミノーを流し込んだ。
ミノーをステイさせ、様子を見ているとユラッと影が躍り出てきた。明らかに他の魚とは違う真っ黒い魚体が見えた。
吸い込むような重さが伝わった瞬間に、アワセをすると横っ腹を見せるようなファイトをした。


横を向く瞬間だけ黄色がかった魚体にさらにブラウンだと確信した。
突っ走るというより重くグイグイと倒木の下へ引き込もうとする。強引に倒木に入られないようにするには丈夫なラインが必要である。

〜ニジマス(初夏)〜
私の釣り人生に大きな影響を与えた魚といっても過言ではないだろう。幼少の頃の釣り堀、小学生から中学生までの釣り大会でもお世話になった魚だ。
そして、ルアーにのめり込むきっかけを与えてくれた魚でもある。
今シーズンの初めは、ニジマスに出会うチャンスの多い川に行くことがなく、その姿を見ることはあまりなかったが、初夏からは姿を良く見るようになった。

何度見ても鮮やかな体側のレッドバンドには感動してしまう。地域や河川によって若干の個体差を見ることはできるが、レッドバンドはニジマスの象徴だと思う。

ニジマスを特にルアーで釣る場合に、良くバレてしまうことはないだろうか?私はダウンで低伸度のラインを使うため、とにかくバレが多かった。
ある時バラした後、フックに何かが着いているのを見つけた。よく見ると口切れしたものだった。
どうやらニジマスの口は、意外と繊細にできているらしい。アワセと同時に口切れを起こしてしまっているのだ。
また、「ニジマスは、補食が下手だ。」と言う人もいる。口切れは魚にも、釣り人にも大きなダメージを与えてしまう。
何か対策を考えなくては・・・。

(続)

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