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■第2話 「それでもやっぱり石狩浜」 釣りをしているとき、何気なくまわりをみていると、雪の積もった山や まぶしい太陽、風に揺れる大木、水面に映った眠そうな自分の顔、いろいろなものが見えるときがあります。 初めて水面に向かってキャストしたときの情景は今でもはっきり覚えています。 場所は石狩浜。というよりは十線浜といったほうが正しいでしょう。 十線浜は今の石狩新港樽川埠頭から西埠頭近辺あたりになるのと思うのですが確かなことはわかりません。 春。小雨の降る日でしたが、手稲山から春香山にかけて低い雲に覆われていたのが山の上だけ雲から顔をだし、まるでそこだけ「島」になったような不思議な風景で、水面にぼんやり「島」が映っていました。 今から30数年も前の光景ですが、新聞紙の上で父親とエラコをむきながら見たあの「島」はもう見ることはないかも知れません。
石狩新港の建設、大浜近辺(ドリームビーチというには違和感が・・・)の海岸侵食ウォーターバイク、ウインドサーフィンetc.......... 「昔はよかった」なんていうつもりはありません。海岸線の変化には少し戸惑う部分もありますが、浜の「ゴミ」は確実に昔より少なくなり(地元の皆さんの努力のおかげだと思います) 釣人としては、人工的とはいえ石狩新港のおかげで近場で根魚が釣れるようになったり、回遊魚を釣る楽しみも増えました。 でも石狩浜は、私にとって今でもカレイ釣りのお気に入りの釣り場でありキャスティングの楽しさを感じられる場所であることには変わりありません。 マガレイ、スナガレイ、カワガレイ、イシモチ、ソウハチなどなど今も多彩なカレイが釣れ、ホッケ、コマイ、アカハラ等のおまけも釣れる一級の投げ釣りポイントであり続けています。 この春、子供と一緒に思いっきりキャスティングを楽しんできました。 曇り空の向こうに小樽の小高い山がかすんで見えています。 「あの島なんていうの?」子供に聞かれました。 私には見えなくなった「島」が今も確実にあるようです・・・・・ |
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![]() 石狩浜砂ガレイ |
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(続) |
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